2026-01

判断は設計

第6回|構造で判断する、ということ

判断をするとき、私たちはよく、こう考えます。技術はあるか。人は足りているか。お金は回るか。時間はあるか。すべてがそろっていれば、進める。どれかが足りなければ、迷う。以前の私は、判断とはこういうものだと思っていました。でも、最近分かってきまし...
判断は設計

第5回|判断を個人に任せてはいけない場面

判断は、できる人がすればいい。強い人がすればいい。以前の私は、そう思っていました。経験があり、責任を引き受け、覚悟を持った人間が最後は決める。それが、経営者の役割だと信じていました。でも、あるところから、考えが変わりました。判断を、個人に任...
判断は設計

第4回|やめる判断が、最も設計されていない理由

やめる判断は、とても難しい判断です。多くの場合、始める判断よりも、ずっと難しい。それは、やめることが「判断」ではなく、「敗北」や「挫折」、「否定」のように感じられてしまうからです。始めるとき、私たちは前を向いています。期待があり、希望があり...
判断は設計

第3回|続ける判断と、始める判断は別物

私は長い間、判断というものをひとつのものだと思っていました。始めるか、やめるか。決めるか、決めないか。すべて同じ「判断」だと考えていました。でも、最近、やっと分かりました。判断には、性質の違うものがあるということを。事業を始める判断は、とて...
判断は設計

第2回|なぜ、判断は感情に引きずられるのか

判断は、冷静にしているつもりでも、だいたい感情のあとについてきます。先に「やりたい」「続けたい」「ここでやめたくない」があって、あとから理由を探していることが多い。感情に引きずられるのは、弱いからではありません。むしろ、まじめだからです。ま...
判断は設計

第1回|判断は、才能ではなかった

私は、社長の役割は「決めること」つまり、判断することだと思っていました。起業したばかりの30歳代は、経営者の判断とは、臨機応変に、情報を集めて、最後は勘を信じること。それを「経営センス」と呼んでいました。35歳のとき、起業して5年目に、総合...
失敗の構造

第12回|失敗は、こうして構造になった

第二部では、イスラエルの会社との事業を通じて、私が経験したひとつの大きな失敗を、時系列で振り返ってきました。改めて振り返って思うのは、この失敗は、技術の問題でも、市場分析の失敗でもなかった、ということです。当時としては、一つ一つの判断は、そ...
失敗の構造

第11回|知らないうちに、得られたもの

イスラエルの事業は、はっきり言えば、失敗談です。正直に言えば、命懸けでした。それでも、振り返ってみると、知らないうちに、当社が真似して取り入れていたものがいくつもありました。例えば、次のようなものです。・プログラム自動配信システム・パッケー...
失敗の構造

第10回|それでも、得られたもの

スーパーマーケットチェーンが本稼働した際、業界では大きな話題になりました。IT系の専門雑誌が主催する、その年の大賞も受賞しました。私自身も、小売業界のセミナーに講師として招かれることがありました。スーパーマーケットチェーンの本稼働から数年後...
失敗の構造

第9回|なぜ、10年も続いてしまったのか

この終わりは、突然、やってきました。イスラエル本社が、世界的なIT企業にM&Aで買収されたからです。イスラエルの会社は、テルアビブ証券市場とアメリカのNASDAQに上場していました。買収した企業は、世界的なIT企業で、日本法人も持っていまし...