2026-01

失敗の構造

第8回|代理店ではなく、当事者になった瞬間

スーパーマーケットチェーンとの契約が完了し、私は、イスラエルの会社の日本法人の代表になりました。それまでは、あくまで販売代理店という立場でしたが、この時点で、完全に立場が変わりました。日本に事務所を構え、社員も雇いました。私の構想では、販売...
失敗の構造

第7回|引き返せなくなった理由は、もう一つあった

ドラッグストアチェーンへの導入をきっかけに、社内の体制も、営業中心から、技術者を含めた体制へと変わっていきました。ちょうどその頃、もう一つ、大きな案件が動いていました。規模は、ドラッグストアチェーンの約10倍。成約すれば、かなりまとまった売...
失敗の構造

第6回|小さな成功が、やめ時を見えなくした

事業を開始して、約1年が経った頃、ようやくファーストユーザーが決まりました。イスラエルの本社も、「アジアで最初のお客様」ということで、とても喜んでくれました。導入が決まったのは、地方にあるドラッグストアチェーンでした。店舗数は約100店舗。...
失敗の構造

第5回|やめる判断が、できなくなっていった理由

今、振り返って考えると、いろいろなことが分かった時点で、撤退すべきでした。ところが、私は続けました。続けたのには、いくつかの理由があります。一つ目は、この事業のために、中途採用で経験者を雇っていたことです。すでに、小売業の経験者をチームに迎...
失敗の構造

第4回|日本のレジの事情

イスラエルの会社は、もともとレジの会社です。ロイヤルティプロモーションがどれほど魅力的でも、その前提として、レジを入れ替える必要があるという現実がありました。そこで、次に取り組んだのが、日本のPOSレジ市場の調査です。専門のマーケティング会...
失敗の構造

第3回|日本に持ち込んだ瞬間に起きたズレ

私は、イスラエルとイギリスから戻った時、完全に「すぐにやらないといけない」という高揚感に包まれていました。帰国して10日もしないうちに、イスラエルからアジア担当に任命された統括責任者〔ゼネラルマネージャー〕が日本にやって来ました。来日の目的...
失敗の構造

第2回|イスラエルに行って、その魅力に取りつかれた

私は、アメリカ系のコンピュータ会社でシステムエンジニアとして働いていた時代、アメリカから最先端のソフトウェアを日本に持ち込み、事業化するプロセスを経験していました。また、自社で教習所システムを一から開発し、事業として成立させることができた、...
失敗の構造

第1回|失敗は、魅力的な顔をしてやってくる

第一部で書いた「判断の原則」は、すべてこの失敗から生まれました。この第二部では、その判断が生まれるまでの過程を、当時の自分の視点で振り返ってみたいと思います。私は30歳で起業し、これまでの約30年間、経営者としてたくさんの失敗をしてきました...
判断の記録

第51回|第一部・終章

ここまで考えた人へ私がこのブログを書くきっかけになったのは、次のような思いからでした。・第一線は若い人に譲り、後ろから支援する立場になると決めたこと・支援するなら、その前に基準や考え方を整理したいと思ったこと・世の中がAIを本格的に活用でき...
判断の記録

第50回|AI時代に「残る教習所」と「消える教習所」

ここまで、D-SAPという仕組みを通して、・判断の原則・AIとの距離感・現場と経営の変化・教習所の未来像について、長い時間をかけてお話ししてきました。この第49回では、それらを一度まとめて、AI時代に、教習所はどう分かれていくのかを整理した...