当社が目指すAIを活用した新しい教習所の構想

序章

序文・第6回

ここまで、
人の役割や、
安心や、
舵を取らない理由について、
書いてきました。

この文章では、
それらの考えを、
どのように形にしようとしているのか。
その構想について書きます。


当社は、
これからの教習所に必要なAIの機能を、

Driving School AI Platform
〔D-SAP:デサップ〕

として構築します。

ここまで書いてきた、
人が考え続けること。
安心を設計すること。
誰か一人が舵を取らなくても、
判断できる状態をつくること。

それらを、
そのまま形にしようとした試みです。


当社が目指しているのは、
AIに任せる教習所ではありません。

AIが判断し、
人が従う教習所でもない。

人が考え、
AIが支える教習所です。


教習所の現場には、
長年の経験から生まれた、
判断があります。

どの教習生を、
どの順番で、
どの指導員に割り当てるか。

どこで無理が出そうか。
どこでトラブルが起きそうか。

それらは多くの場合、
ベテランの頭の中にあります。


問題は、
その判断が、
見えないことです。

人が替わると、
引き継げない。
説明できない。
再現できない。

その結果、
不安が生まれ、
無理が起き、
声が大きくなる。


D-SAP〔デサップ〕は、
その状態を、
変えたいと思って生まれました。

判断を、
AIに置き換えるためではありません。

判断に使っている材料を、
見えるようにするためです。


予約の状況。
稼働の偏り。
人の負荷。
少し先の予測。

それらを、
一人のベテランだけでなく、
現場全体で、
共有できるようにする。

そうすれば、
誰か一人が、
舵を取らなくても、
判断できるようになります。


事務の仕事は、
最適化されます。

その結果、
人を減らしたいのではなく、
余裕をつくりたい。

その余裕を、
教習生の満足度を高めることや、
不安を減らすことに、
使いたいと考えています。


指導員も同じです。

AIが、
教習をするのではありません。

過去の記録や傾向を、
見える形で渡すことで、
一人ひとりに合った、
教習ができるようにする。

人は、
教える人であり続けます。


経営者の役割も、
変わります。

問題が起きてから、
指示を出すのではなく、
起きそうなことに、
先に備える。

大雪や急な欠勤のような、
イレギュラーが起きても、
感覚ではなく、
現状を見て判断する。


この構想は、
まだ完成していません。

正解かどうかも、
分かりません。

それでも、
目指している方向だけは、
はっきりしています。


D-SAP〔デサップ〕は、
人を減らすための仕組みではありません。

怒鳴らなくて済むための仕組み。
安心して判断できるための仕組み。
考える余白を、
残すための仕組みです。


ナビゲーターは、
この構想を、
完成品として語りません。

試し、
直し、
また考える。

その過程を、
静かに置いていきます。


舵は、
現場が取る。

AIは、
海を見せる。

ナビゲーターは、
航海が続くように、
環境を整えつづける。

それが、
当社が目指す、
AIを活用した、
新しい教習所の構想です。


ナビゲーター

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