教習所経営は、製造業に近い

序章

序文・第15回

教習所の経営は、
サービス業だと、思われがちです。

人を相手にする仕事。
感情や対応が、大事な仕事。

もちろん、
それは、間違いではありません。


けれど、
構造だけを見れば、
教習所経営は、
製造業に、とても近い。


製造業は、
長い時間をかけて、
効率化を、進めてきました。

MRP
(部品所要量計算)。

BOM
(部品表)。

そして、
トヨタの、
ジャストイン、
いわゆる、
かんばん方式。


共通しているのは、
行き当たりばったりを、許さない
という、考え方です。


その場しのぎで、
生産すれば、
倉庫に、在庫があふれる。

ラインに、
部品が、散乱する。

結果として、
現場が、止まります。


だから、
製造業では、
計画が、命になります。


自動車教習所も、
同じです。


教習は、
毎時間、
一対一で、
同じことを、
繰り返している、
わけではありません。


模擬運転装置。
無線教習。
高速教習。
シミュレータ教習。


それぞれに、
使える、時間帯があり、
使える、条件があり、
順番が、あります。


さらに、
教習計画、
いわゆる、
カリキュラムは、
とても、複雑です。


あたかも、
工場の、生産ライン
と、同じです。


どこか一つに、
ボトルネックが、できると、
全体が、詰まります。

装置が、空いても、
人が、足りない。

人が、いても、
次の工程が、空かない。


だから、
念密な、計画が、
必要になります。


ここで、
制約条件理論(TOC)が、
ぴったり、当てはまります。


制約は、
一つとは、限りません。

時間帯。
資格。
設備。
人。

それらが、重なって、
本当の制約が、
見えにくくなります。


オンライン学科が、
普及したことで、
対面学科は、
減りました。


その結果、
技能教習の、
計画の重要性は、
むしろ、
高まっています。


学科で、
調整できなくなった分、
技能の詰まりは、
そのまま、
現場の詰まりになります。


製造業で、
その場しのぎの、
生産をすると、
どうなるか。


在庫が、増えます。

管理できない、
半製品が、
あちこちに、溜まる。


教習所で言えば、
それは、
教習生です。


予約だけ入って、
進まない、教習。

途中で、止まった、
カリキュラム。

卒業できない、
在庫。


教習生は、
数字ではなく、
人です。


けれど、
構造として見れば、
教習生は、
「進行中の在庫」
でもあります。


だからこそ、
計画が、必要になります。


D-SAP〔デサップ〕は、
教習所を、
工場にしたい、
わけではありません。


製造業が、
何十年もかけて、
積み上げてきた、
知恵を、

人を、消耗させない形で、
教習所に、
持ち込みたい。


行き当たりばったりを、
やめる。

ボトルネックを、
見えるようにする。


その結果として、
人は、
落ち着いて、
仕事が、できる。


舵は、
現場が、取る。

D-SAP〔デサップ〕は、
ラインを、詰まらせない。


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