失敗の構造

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第12回|失敗は、こうして構造になった

第二部では、イスラエルの会社との事業を通じて、私が経験したひとつの大きな失敗を、時系列で振り返ってきました。改めて振り返って思うのは、この失敗は、技術の問題でも、市場分析の失敗でもなかった、ということです。当時としては、一つ一つの判断は、そ...
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第11回|知らないうちに、得られたもの

イスラエルの事業は、はっきり言えば、失敗談です。正直に言えば、命懸けでした。それでも、振り返ってみると、知らないうちに、当社が真似して取り入れていたものがいくつもありました。例えば、次のようなものです。・プログラム自動配信システム・パッケー...
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第10回|それでも、得られたもの

スーパーマーケットチェーンが本稼働した際、業界では大きな話題になりました。IT系の専門雑誌が主催する、その年の大賞も受賞しました。私自身も、小売業界のセミナーに講師として招かれることがありました。スーパーマーケットチェーンの本稼働から数年後...
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第9回|なぜ、10年も続いてしまったのか

この終わりは、突然、やってきました。イスラエル本社が、世界的なIT企業にM&Aで買収されたからです。イスラエルの会社は、テルアビブ証券市場とアメリカのNASDAQに上場していました。買収した企業は、世界的なIT企業で、日本法人も持っていまし...
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第8回|代理店ではなく、当事者になった瞬間

スーパーマーケットチェーンとの契約が完了し、私は、イスラエルの会社の日本法人の代表になりました。それまでは、あくまで販売代理店という立場でしたが、この時点で、完全に立場が変わりました。日本に事務所を構え、社員も雇いました。私の構想では、販売...
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第7回|引き返せなくなった理由は、もう一つあった

ドラッグストアチェーンへの導入をきっかけに、社内の体制も、営業中心から、技術者を含めた体制へと変わっていきました。ちょうどその頃、もう一つ、大きな案件が動いていました。規模は、ドラッグストアチェーンの約10倍。成約すれば、かなりまとまった売...
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第6回|小さな成功が、やめ時を見えなくした

事業を開始して、約1年が経った頃、ようやくファーストユーザーが決まりました。イスラエルの本社も、「アジアで最初のお客様」ということで、とても喜んでくれました。導入が決まったのは、地方にあるドラッグストアチェーンでした。店舗数は約100店舗。...
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第5回|やめる判断が、できなくなっていった理由

今、振り返って考えると、いろいろなことが分かった時点で、撤退すべきでした。ところが、私は続けました。続けたのには、いくつかの理由があります。一つ目は、この事業のために、中途採用で経験者を雇っていたことです。すでに、小売業の経験者をチームに迎...
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第4回|日本のレジの事情

イスラエルの会社は、もともとレジの会社です。ロイヤルティプロモーションがどれほど魅力的でも、その前提として、レジを入れ替える必要があるという現実がありました。そこで、次に取り組んだのが、日本のPOSレジ市場の調査です。専門のマーケティング会...
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第3回|日本に持ち込んだ瞬間に起きたズレ

私は、イスラエルとイギリスから戻った時、完全に「すぐにやらないといけない」という高揚感に包まれていました。帰国して10日もしないうちに、イスラエルからアジア担当に任命された統括責任者〔ゼネラルマネージャー〕が日本にやって来ました。来日の目的...