判断の記録

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第11話|D-SAP構想の中身

D-SAPは、突然生まれた理論や、AI時代に合わせて後付けした考え方ではありません。私たちが 15年以上かけて構築してきた実システムの集合体、その運用と判断の積み重ねから生まれたものです。技術的な土台D-SAPは、次の技術要素で成り立ってい...
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第10話|AIによって、考えなくなる怖さ

私は、AIの話をしていると、ときどき、オフコン時代と同じような感覚になります。AIに対する期待が非常に高いことは、よく分かります。これから、ますます便利になり、できることが増えていくことも、想像できます。ただ、その期待の中に、少し危ういもの...
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第9話|一番怖い判断は、こだわり続けることだった

私が思う、一番怖い判断は何か。それは、間違えることではありません。挑戦することでもありません。こだわり続けることです。以前、日本には「オフコン」と呼ばれるコンピューターがありました。オフィス・コンピューターの略で、日本独自に発展した、漢字を...
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第8話|原則を使って、何を選び、何を選ばなかったのか

前回までで、私の中に判断の原則が形になったところまで書いてきました。では、その原則を使って、実際の判断では何を選び、何を選ばなかったのか。今日は、その話をします。私が選んだのは、・その技術を、あきらめること・別の技術に、置き換えることでした...
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第7話|失敗から、原則が形になった

前回、うまくいかなかった判断について書きました。その経験は、すぐに何かを教えてくれたわけではありません。しばらくのあいだ、私は、はっきりした答えを持てずにいました。ただ、一つだけ、強く残った感覚がありました。それは、「技術は、人の時間を使う...
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第6話|うまくいかなかった判断

これまで、判断の原則や、今の判断基準について書いてきました。ただ、原則を持てば、すべてうまくいく、というわけではありません。当然ですが、うまくいかなかった判断もあります。今日は、その一つについて書いておきます。少し前、IT業界である技術が強...
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第5話|私が、いま技術を選ぶときに見ているもの

技術の話をするとき、よく聞かれる質問があります。「結局、何が正解なんですか」「どの技術を選べばいいんですか」ですが、私はこの問いに、正面から答えないようにしています。なぜなら、技術選定において、最初から用意された正解は存在しないと思っている...
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第4話|原則を持ったことで変わったこと

原則を持ったことで、判断が速くなったわけではありません。迷わなくなったわけでも、失敗しなくなったわけでもありません。変わったのは、迷い方でした。原則がなかった頃の迷いは、「どれが正しいか」を探す迷いでした。情報を集め、事例を探し、他社の動き...
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第3話|原則がなかった頃の判断

原則がなかった頃、私たちの判断は、いつも「その場しのぎ」でした。何かを決めなければならないとき、まず探していたのは、もっともらしい理由でした。たとえば、新しいシステムを作るとき。どの言語で開発するか。どのデータベースを使うか。判断しなければ...
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第2話|なぜ、原則が必要になったのか

原則が必要になったのは、立派な理念があったからではありません。むしろ、判断に迷い続けた結果です。当社の歴史を振り返ると、何度も、似たような判断を迫られる場面がありました。たとえば、・新しいシステムは、どの言語で開発するか・新しいシステムは、...